東京市場 ストラテジストが読む FA関連株好調、導入加速へ=藤戸則弘
有料記事
ファクトリーオートメーション(工場自動化・省力化=FA)関連株が好調である。世界は、ようやく手探りで経済活動が再開したばかりだが、主力のFA関連株は、史上最高値を更新する銘柄が続出している。FA化は、人件費の上昇に対する効率化の象徴として、「コロナ前」から大きな潮流となっていた。そこに、新型ウイルスの蔓延(まんえん)で、「密接空間」を忌避する動きが加わり、FA導入の動きは今後、一段と加速するものと思われる。
足元の設備投資動向は、コロナ禍でダメージを受け世界的に低迷。日本でも、設備投資の先行指標である工作機械受注は大きく落ち込んだままだ。しかし、もっとも早く工場が再稼働を開始した中国では、低迷が続いた新車販売台数が、5月には久しぶりに前年同月比11・7%増の回復を見せている。経済が正常化の道筋をたどれば、FA化の需要は膨大なものになろう。
残り496文字(全文871文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める