国際・政治米中日韓半導体戦争

豊崎禎久 アーキテクトグランドデザイン ファウンダー&チーフアーキテクト

    豊崎禎久氏
    豊崎禎久氏

     <INTERVIEW>

     生命線の半導体製造委託を断ち切られた華為技術(ファーウェイ)。半導体技術に詳しいハイテクコンサルタントに今後の展望を聞いた。

    (聞き手=浜田健太郎・編集部)

     米商務省による中国通信機器最大手ファーウェイに対する制裁強化を受けて、台湾積体電路製造(TSMC)は、中国のファーウェイの半導体設計子会社ハイシリコンからの半導体製造の受託を6月分から停止した。正式発表していないが(6月12日時点)、私はそう確認している。ファーウェイにとっては極めて厳しい状況だ。スマートフォンの性能を大きく左右する、最先端7ナノメートル(ナノは10億分の1)の微細加工技術による半導体製品(アプリケーションプロセッサー、AP)を調達できなくなるからだ。

     ファーウェイは2019年に約2億4000万台のスマホを出荷、韓国サムスン電子に次いで世界2位だ。スマホの頭脳に相当するAPの製造を委託するファーウェイはTSMCにとって最大級の顧客である。売り上げ全体の2割を占めるとみられる。

     上得意客との取引を絶つ判断は通常のビジネスの理屈では考えられないが、同社創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏は、米スタンフォード大学で博士号を取り、半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)で長年勤務するなど米国とのつながりが深い。米国の意向を無視できないのだ。

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