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経済・企業 医療

病院はコロナで経営難に 公的資本を注入する仕組み必要=菊池英博

コロナ患者の受け入れで経営は悪化する
コロナ患者の受け入れで経営は悪化する

 新型コロナウイルスの感染防止のため、政府は4月に緊急事態を宣言し、人々の移動を7~8割減らす方針をとった。経済活動は一挙に抑制され、企業の収益は激減して多くが赤字に転落した。この危機は民間だけでは対処できない状況である。政府は大手企業には日本政策投資銀行、中小企業には日本政策金融公庫による無担保融資枠を用意し、申し込みは5月27日時点で13万件、2・3兆円超に達している。

 ところが今回のコロナ禍の特徴は、医療機関が診療報酬の激減で経営危機に瀕(ひん)していることであり、病院、診療所、検査機関などの政府による救済が急務である。2020年度第2次補正予算では、「生活衛生関連営業として、運転資金・設備資金の援助(実質無利子)」が緊急対応策として挙げられているが、援助の具体的な方式が明確でないように思われる。

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