経済・企業ベーシックインカム入門

インタビュー 原田泰 困った人を探せない行政 一律7万円なら実現可能

 <インタビュー「私が考えるベーシックインカム」>

 ベーシックインカムを支持する人の間でも、その目的や手法についての考え方はさまざまだ。財政や社会運動などの分野で幅広く活躍する4人の論者に聞いた。

(聞き手=市川明代/桑子かつ代・編集部)

── 10万円の特別定額給付金は、ベーシックインカム(BI)の実現に向けた契機になったか。

■今回、政府は当初、困った人に限定して集中的に支給するという話だったが、そもそも困った人を探し出す行政能力がないと分かった。困った人を探す能力のない人たちが、貧困層をくまなく探し出して支援することができるのか。その当然の疑問に行き着いたというのが大きいのではないか。

残り1263文字(全文1559文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月13日号

電力が無料になる日 NTT、東電、トヨタが拓く未来14 NTT、東電、トヨタの共闘 捨てる再エネは「宝の山」 ■金山 隆一18 インタビュー 森島龍太・電池サプライチェーン協議会業務執行理事 「電池は国家のエネルギー戦略そのもの」19 電池のリユースは自動車業界の命綱 ■藤後 精一20 EV電池の送 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事