経済・企業ベーシックインカム入門

インタビュー 原田泰 困った人を探せない行政 一律7万円なら実現可能

 <インタビュー「私が考えるベーシックインカム」>

 ベーシックインカムを支持する人の間でも、その目的や手法についての考え方はさまざまだ。財政や社会運動などの分野で幅広く活躍する4人の論者に聞いた。

(聞き手=市川明代/桑子かつ代・編集部)

── 10万円の特別定額給付金は、ベーシックインカム(BI)の実現に向けた契機になったか。

■今回、政府は当初、困った人に限定して集中的に支給するという話だったが、そもそも困った人を探し出す行政能力がないと分かった。困った人を探す能力のない人たちが、貧困層をくまなく探し出して支援することができるのか。その当然の疑問に行き着いたというのが大きいのではないか。

残り1263文字(全文1559文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事