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ノバルティス 難病治療に強い医薬世界3位=永井知美/298

    ヴァサント・ナラシンハンCEO Bloomberg
    ヴァサント・ナラシンハンCEO Bloomberg

     ◆Novartis

     ノバルティスは、スイス・バーゼルに本社を置き世界約150カ国で事業を展開する老舗ヘルスケア企業で、医療用新薬と後発医薬品の2事業を手掛け、がんなどの難病、希少疾患治療薬に強みを持つ。

     医薬品の売上高は、ロシュ(スイス)、米ファイザーに次ぐ世界3位だ(2019年度実績。医薬業界オンラインニュースAnswersNews調べ)。20年1~3月期の売上高構成比は、新薬部門79%、後発医薬品部門21%となった。

     20年3月に日本で承認されたノバルティスの乳幼児用脊髄(せきずい)性筋萎縮症治療薬「ゾルゲンスマ」は、遺伝子治療という目新しさと1患者当たり約1億6707万円という超高額薬価で注目を集めた。

     ゾルゲンスマは筋力が低下する遺伝性の難病「脊髄性筋萎縮症」の患者の体内に遺伝子を入れて病気を治すという全く新しいコンセプトの治療薬である。研究開発や製造に多額のコストがかかること、類似の既存薬が何度も投与しなければならないのに対して、ゾルゲンスマは1度の投与で長期の有効性が確認されたことから世界最高額の薬剤となった。高薬価には批判もあるが、世界各国で承認が相次いでいる。

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