週刊エコノミスト Onlineコロナ株高の終わり

危機と対峙した歴代日銀総裁の挑戦、挫折=窪園博俊

    上から見ると「円」に見える日銀本店(東京日本橋本石町)。総裁は通貨円の守護役を担う(Bloomberg)
    上から見ると「円」に見える日銀本店(東京日本橋本石町)。総裁は通貨円の守護役を担う(Bloomberg)

     <第2部 日銀の素顔と政策>

     金融政策の独立性が確保された新日銀法の施行から22年が経過し、日銀が手掛けたさまざまな方策は「非伝統的政策」と呼ばれ、この間、ほぼ一貫して超緩和政策が継続している。

     かつての金融政策はシンプルだった。短期金利を上げ下げして経済と物価の安定を図った。

     だが、1980年代後半のバブルが崩壊して以降、長引く不況で短期金利は下げ余地がなくなり、90年代末についにゼロ金利となった。ここで伝統的な政策は終焉(しゅうえん)を迎えた。以降、一時期を除いて「非伝統的政策」が続いている。

     黒田日銀は「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」と呼ぶ政策を主軸に置いている。英訳の「イールドカーブ・コントロール」の頭文字を取って金融市場では「YCC」と呼ばれているが、複雑怪奇な印象を与え、日銀が何をやっているのか分かりにくい。

    残り1958文字(全文2327文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    6月22日号

    EVと再エネ 儲かる金属14 日米欧中の電池大争奪戦 政府と企業の胆力が試される ■金山 隆一18 レアアースのネオジム 双日が豪ライナスに出資 ■小田切 尚登/編集部19 ネオジム磁石 大同特殊鋼とホンダが独自開発 ■編集部20 株価急騰 EVで注目の海外企業はこの5社 ■編集部21 銅 「新しい [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事