中銀相場の行方は? 米国株 コロナ沈静化で年末3万ドル超え=香川睦
有料記事
米国株式が底堅い動きをみせる原動力は米連邦準備制度理事会(FRB)による超金融緩和政策だ。FRBの大規模緩和を受けて、米10年国債利回りが0・6~0・7%と歴史的低水準で推移するなか、債券市場で試算される「期待インフレ率」(今後10年のインフレ予想)は中央銀行の資産膨張に伴い反転しており、「実質長期金利」(10年債利回り-期待インフレ率)はマイナス圏に沈む。預貯金や短期金融市場で運用するMMFに加え、長期債利回りも実質マイナスだ。
となれば金融市場は株式が選好されやすくなる。社会的距離を確保するデジタルシフトを受けて、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトを中核とするIT関連株の堅調さが米国株式相場をけん引する動きは続きそうだ。
残り234文字(全文564文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める