東京市場 ストラテジストが読む 成長株優位続く=秋野充成
有料記事
過剰流動性が継続し、IT関連などグロース(成長)株がけん引する展開となっているが、今後、市場の勢いが持続するかどうかは、物色対象がバリュー(割安)株に移るかどうかが焦点だ。
バリュー株移行が始まる条件として、米10年物国債利回りの上昇、1株当たりの利益(EPS)の伸長、外国人投資家の日本株買いの3点に注目している。
米10年債利回りはおおむね0・6~0・8%幅で推移している。金利反転があるかどうか意識された指標が、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の米製造業景況感指数と雇用統計だった。製造業指数は予想の49・8に対して52・6と景況感の境目である50を超え、雇用統計は非農業部門雇用者数増加が予想300万人に対して結果は480万人となり、想定外に景況感の回復が鮮明になった。
残り492文字(全文841文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める