半導体 コロナでも強気見通し メモリー市場が下支え=和泉美治
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世界の半導体メーカーが加盟する世界半導体市場統計(WSTS)は6月、2020年の市場は前年比3・3%増になる見通しと発表した。前回発表した昨年12月時点では5・9%増と予測しており、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減で下方修正された形だ。だが、依然としてプラス成長が見込まれており、前年比12%減のマイナス成長だった19年から、20年は「プラス転換へ回復の年」となる。
コロナ禍で世界景気の大幅な悪化が予想される中、一見すると楽観的過ぎるように見えるかもしれない。とはいえ、パンデミック(世界的大流行)で世界的に移動制限が行われた3〜5月もプラス成長を維持。5月(直近3カ月の移動平均値)にいたっては前年同月比5・8%増と、比較的妥当な予想ではないかと考えられる。
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週刊エコノミスト
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