来年３月末までの米ダウ工業株30種平均は、（１）世界経済の成長率は７〜９月期以降に回復（２）世界的な都市封鎖（ロックダウン）の再開は回避──との二つの前提から、おおむね２万５０００〜２万８０００ドルの幅での推移を予想する。

　米国での積極的な財政出動と金融緩和は追い風。しかし（１）と（２）の前提は、市場ではすでに「期待」として織り込み済みで、ダウ平均の上昇余地は限定的と見ている。したがって、相対的に下振れリスクのほうが大きい。７〜９月期以降にロックダウンが再び各国に広がれば、経済活動が停滞し、２万５…