資源・エネルギー2020年後半 日本・世界経済大展望

マーケット予想 原油 需要回復と協調減産で年末に向け60ドルも=佐藤誠

     新型コロナウイルスによって世界的な石油需要は一時大きく減少したものの、落ち込みは4月に底を打ったとみられる。

     石油市場関係者は当初、コロナの影響で最大日量2000万~3500万バレルの石油需要の下振れを想定していたが、最も需要が落ち込んだ4月時点で推定日量2170万バレルと、予想していた減少範囲の下限近くにとどまった。これにより、供給過剰による石油在庫の積み上がりも相対的に低い水準に抑えることができた。加えて、今後は、経済活動の再開に伴う交通・物流の活発化や、工場の稼働によって、ガソリンや軽油・重油といった石油の需要が回復していくものとみられる。

     4月12日にはOPEC(石油輸出国機構)及び非OPECの産油国の一部が5月1日より減産措置を決定。5~6月は日量970万バレル程度、7月から2020年末は同770万バレル程度、そして21年初~22年4月までは同580万バレル程度の減産措置を実施することになった。さらに、6月はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートおよびオマーンといった産油国が日量120万バレル弱の自主的な追加減産を実施した…

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