週刊エコノミスト Online編集後記

岡田英/大堀達也

編集部から

 料理や風呂掃除をしながらラジオを聞くことが多い。学生時代は聞かなかったが、新聞記者として地方支局に赴任すると車で過ごす時間が多く、ラジオを聞く習慣がついた。

 初任地・新潟でよく聞いたFMラジオ局「FM PORT」が6月末で閉局した。新潟県全域を放送エリアとして2000年に地元企業の出資で開局し、全国ネットに属さずほぼすべての番組を自主制作していた。愛聴していた朝の番組のパーソナリティー、遠藤麻理さんは毒舌を交えた率直な語り口で人気で、エッセー本も出版されたほど。だが、局は赤字続きで大口スポンサーの広告撤退などで運営会社が破産に追い込まれた。

「最後の日」には多くのリスナーが局の前に集まり、別れを惜しんだと聞く。今振り返っても、番組自体は面白かった。でも、お金につながらないと続けられない。厳しい現実を突きつけられた気がしている。

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