週刊エコノミスト Online編集後記

浜田健太郎/藤枝克治

    編集部から

     東芝元副社長で半導体部門トップだった成毛康雄さんが死去した。まだ65歳だった。

     同社の経営危機では重要局面が3回あった。不正会計、米原発事業巨額損失にメモリー事業売却だ。成毛さんはメモリー売却で中心的役割を果たした。

     提携先の米半導体メーカーによる買収案受諾が焦点だった。合弁契約を盾に安値で買い叩こうとする相手の要求を成毛さんは拒否。銀行団から早期売却の圧力が強まる中、成毛さんは驚異的な粘り腰を発揮し、別の企業連合への売却を決めて、東芝メモリ(現キオクシア)を辛うじて「日本企業」にとどめた。

     成毛さんには、日米半導体協定で先輩たちが犯した失敗を繰り返さないとの思いがあったのか。外国製半導体シェア20%との米国の要求をのんだことが、日本の半導体凋落(ちょうらく)の一因とされる。本人に心境を確かめたかったが、できなくなってしまった。合掌。

    残り842文字(全文1220文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    5月18日号

    固定資産税に気を付けろ!16 コロナで税額据え置きに 知識を蓄えて自己防衛を ■編集部19 課税明細書を理解するチェックポイント3 ■編集部/監修=古郡 寛22 取られすぎ! 実例に学ぶ課税ミス 大阪市は71億円返還へ ■編集部25 過徴収分の返還は? 地方税法の時効は5年でも 自治体によっては「2 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事