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週刊エコノミスト Online編集後記

浜田健太郎/藤枝克治

編集部から

 東芝元副社長で半導体部門トップだった成毛康雄さんが死去した。まだ65歳だった。

 同社の経営危機では重要局面が3回あった。不正会計、米原発事業巨額損失にメモリー事業売却だ。成毛さんはメモリー売却で中心的役割を果たした。

 提携先の米半導体メーカーによる買収案受諾が焦点だった。合弁契約を盾に安値で買い叩こうとする相手の要求を成毛さんは拒否。銀行団から早期売却の圧力が強まる中、成毛さんは驚異的な粘り腰を発揮し、別の企業連合への売却を決めて、東芝メモリ(現キオクシア)を辛うじて「日本企業」にとどめた。

 成毛さんには、日米半導体協定で先輩たちが犯した失敗を繰り返さないとの思いがあったのか。外国製半導体シェア20%との米国の要求をのんだことが、日本の半導体凋落(ちょうらく)の一因とされる。本人に心境を確かめたかったが、できなくなってしまった。合掌。

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