週刊エコノミスト Online編集後記

村田晋一郎/加藤結花

編集部から

 コロナ禍による経済活動の停滞で、企業の倒産や廃業が相次いでいる。それだけ仕事を突然失った人が大量発生していることになる。かくいう私も突然失業したことがある。

 10年前の8月末日、当時勤めていた出版社が倒産した。業績は悪化しており、倒産には驚かなかったが、当日の終業1時間前に破産管財人から「今日で会社は終わり。速やかに荷物を整理し退出せよ」と告げられた時は面食らった。そして「会社や仕事は突然なくなる可能性がある」ことを思い知らされた。

 転職を控えた失業と予期せぬ失業は全く違う。失業手当の受給で通ったハローワークの空気は重く耐え難かった。幸い、付き合いのあった方々から仕事をいただくことができ、その後、定職にも就けたので、私はまだ恵まれていたかもしれない。

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