教養・歴史書評

研究者の個性が色濃い 漢字の字源諸説の面白さ=加藤徹

 私のような素人が見ても、漢字の字源研究は面白い。研究者の個性が濃いのだ。

 そもそも3000年も昔の漢字の字源を解明するのは難しい。歴代の学者は、それぞれ独自の方法論を提唱し、時には反目した。1970年、白川静の著作『漢字』を藤堂明保(あきやす)が全否定し、白川が反論したことは、今も語り草になっている。

 落合淳思(あつし)著『漢字の構造 古代中国の社会と文化』(中公選書、1800円)は、古代の漢字と殷周時代の社会、文化をテーマとする。落合氏が述べる先行研究の概括は、痛快だ。

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