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投資・運用 まだまだ上がる金&貴金属

金&貴金属 NY金先物 2020年末予測 新しい投資家層が参入 1トロイオンス=2100ドル=亀井幸一郎

金貨と金の延べ棒=大阪市中央区で、小出洋平撮影
金貨と金の延べ棒=大阪市中央区で、小出洋平撮影

 今回の上昇局面で特徴的なのは、金ETF(上場投資信託)が金価格を底上げしてきたこと。ETFを介して保有される金の量は2020年1~6月で734トン増えた。通年では09年、1年間に646トン増えたのが過去最高だったが、それを半年間で100トン近く上回った。金市場に新しい投資家層が参入しているのだ。

 従来は、まとまった金額がないと投資できないイメージがあったが、今回は少額からでも投資可能なことから金ETFが個人を含め幅広い資金を集めている。

 とはいえ、株式や債券、投資信託に比べて金には投資判断のための情報が少ない。配当や利息は付かないし、株価収益率(PER)のような妥当価格を測る目安もない。ドル安見通しなどマクロ指標を手掛かりにバブル化しやすいのも特徴だ。今後も高値の状態が続くとは考えづらく、どこかで急落することは避けられないだろう。ただ、今回の上昇局面を経て下値の水準は切り上がったと思われる。

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