新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

マーケット・金融 THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 家庭食シフトで食品株に明暗=藤戸則弘

 食品セクターは一般的にディフェンシブ(防御)株と呼ばれる。景気変動の影響を受けにくく、安定的な収益を上げることから、特に景気後退局面では、薬品株と並んで評価されることが多い。

 ところが、今回の新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)は、この食品企業の株価にも大きな格差をもたらしている。食事の行動パターンでは「外食から家庭食」に移行する動きが鮮明化しており、「まとめ買い」の対象となる製品を扱う企業の株価が突出して好調なのが特徴だ。

 例えば、TOPIXの食品セクターを見ると、年初来の上昇率ランキングでは、日清食品ホールディングス(HD)、東洋水産というカップ麺メーカーが1位、2位を占めている。また、飲料関係のカゴメ、伊藤園や、乳製品・菓子関連の明治HD、森永乳業、井村屋グループなどもベスト10位前後にランクインしている(9月4日時点)。典型的な「家庭食シフト」が株価に反映されているといえそうだ。

残り461文字(全文861文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事