長期金利 0.05%上回る可能性=徳勝礼子
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安倍晋三首相が辞任を発表した8月28日以降、日本の10年国債利回りは上昇したが、0・05%止まりだった。
首相の辞任表明前から、過度な緩和路線を修正する流れにはあったが、金利がプラス水準の10年債に対する国内需要は強く、利回りの上昇が抑えられていた。だが、今後は0・05%を上回る可能性が高いと考える。
邦銀の国債需要が高まりにくいことも金利の上昇要因だ。邦銀の多くは、新型コロナウイルス対応の日銀資金供給オペを活用している。同オペは最長1年の資金を金利ゼロ%で供給する仕組みで、オペ利用残高に相当する当座預金にはプラス0・1%が付利される。
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