ドル・円 ドル底堅く円安傾向に=深谷幸司
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これまで米連邦準備制度理事会(FRB)を中心とする超金融緩和の継続・強化、米長期金利の低下を背景に市場全体が動いてきた。いわゆる金融相場で、株価は大幅高で、金相場は上昇し、ドル安となった。ただ、追加的な多くの金融緩和を望めなくなり、行き詰まり感が生じた。米国株はハイテク株を中心に大きく反落。景気敏感株も軟調に推移する。
リスク選好・株高を後押しするには金融相場から業績相場への移行が期待されるが、それに難航しているのが現状だろう。米中対立は深まり、米国の追加経済対策は大統領選の与野党対立から合意が遅延。財政の崖(景気悪化)による対策の後退も懸念される。欧州では感染が再拡大し、性急なワクチン開発にも懸念が生じている。
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週刊エコノミスト
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