NY市場 目先は上値重い展開=堤雄吾
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米国株市場は3月下旬の安値から9月上旬の高値までほぼノンストップで上昇した後、利益確定売りに押される展開となっている。特に、これまで相場の戻りをけん引してきた主力ハイテク株の下落が目立つ。ハイテク株中心のナスダック総合指数は、過去最高値からの下落率が10%(調整局面入りの基準とされる)を超える場面もみられた。
株式のバリュエーションが高水準にあるほか、(1)欧州における新型コロナウイルスの感染再拡大、(2)米議会による追加経済対策の実現可能性の低下、(3)コロナワクチンの実用化時期の不透明さ、(4)米中関係の悪化、(5)米大統領選に伴う不確実性、などの要因が重なる中、投資家にとっては米連邦準備制度理事会(FRB)による大規模金融緩和の長期化が「頼みの綱」となっている。
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