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マーケット・金融 コロナ株高の崩壊

リスク6 新興国 トルコ発金融ショック再来も=西浜徹

エルドアン大統領の独裁を米国は懸念する(Bloomberg)
エルドアン大統領の独裁を米国は懸念する(Bloomberg)

 新興国のなかで最も米大統領選の行方を注視しているのがトルコであろう。2018年に米国との関係悪化を契機にトルコが資金流出に直面し、通貨リラ相場が暴落して国際金融市場に動揺が広がった「トルコ・ショック」は記憶に新しい。トルコ政府が米国人牧師を自宅軟禁したことで米国がトルコに制裁を科したことが引き金になった。

 このほか、16年にトルコ軍の一部勢力によるクーデター未遂事件を巡りトルコ政府が米国に亡命したイスラム教指導者の身柄引き渡しを米政府に要求するも拒否されたり、トルコがNATO(北大西洋条約機構)加盟国にもかかわらずロシア製兵器を導入し、米議会がトランプ政権に対してトルコへの制裁発動を求めるなど両国関係は不透明な状況が続いてきた。

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