マーケット・金融コロナ株高の崩壊

リスク7 円高 来年後半に100円割れへ=佐々木融

    2008年の金融危機後に大きく円高に振れた(10年9月)(Bloomberg)
    2008年の金融危機後に大きく円高に振れた(10年9月)(Bloomberg)

     ドルの全体的な動きを示す名目実効レート(貿易量で加重平均)は、3月半ばごろをピークにその後は下落トレンドをたどっている。ドルのピークは米株価のボトムのタイミングと一致している。

     3月半ば以降の約7カ月間、米S&P500株価指数は50%以上上昇し、ドルの名目実効レートは8%程度下落した。この間の主要通貨のパフォーマンスをみると、ドル独歩安であり、次に弱いのが円だ。つまり、株価上昇、いわゆるリスクオンの環境下で円も弱かったが、ドルの方が弱かったため、ドル・円は1ドル=111円台から104円台まで円高が進んだ。この間強かったのはノルウェー・クローネ、豪ドルなどで両通貨とも対ドルで20%以上上昇している。

     今回のコロナ禍のように大きな経済的ショックが発生し、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利(FF金利)をゼロにした結果、その後のショックからの回復過程でドル安主導で円高方向に進むのはリーマン・ショック後の2009年3月から11年7月までの2年強の期間と同じ展開だ(図)。

    残り865文字(全文1305文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月2日号

    ガソリン車ゼロ時代第1部 激変する自動車産業22 EVで出遅れる日本 市場奪取へ勝負の10年 ■市川 明代/白鳥 達哉26 図解・日本の雇用 製造から販売まで、2050年に80万人減も ■白鳥 達哉28 ガソリン車よりエコ! 生産から廃車まで、EVのCO2排出は少ない ■桜井 啓一郎31 インタビュ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事