新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

法務・税務 税務調査 コロナでも容赦なし!

事業承継税制 相続・贈与税の猶予・免除でも気を付けたい特例の“落とし穴”=村田顕吉朗

中小企業にとって事業承継は切実な課題だ(Bloomberg)
中小企業にとって事業承継は切実な課題だ(Bloomberg)

 多くの中小企業では、後継者へいかに経営をバトンタッチするかが社長の悩みの種だ。社長の悩みを一層深くしているのが税の問題で、後継者に株式を贈与したり相続させたりすると、贈与税や相続税が高額になるケースも珍しくない。2018年度の税制改正では、事業承継税制に贈与税や相続税の猶予・免除の範囲を拡充する「特例」が導入されたが、「税金がタダになる!」と飛びつくのは危険だ。

 中小企業では社長=株主(オーナー)であるケースが大半だ。設立から数十年がたち、従業員を20〜30人も抱える規模になると、設立当初は1000万円程度だった資本金(株式)の価値が、現在では数億円まで膨らんでいることも珍しくない。後継者への株式の移転方法には売買や贈与、相続などがあるが、売買では後継者側の買い取り資金の問題が発生し、贈与・相続では贈与税・相続税の負担が問題となってしまう。

残り2330文字(全文2706文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事