マーケット予想 ドル・円 21年末に106円=尾河眞樹
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新型コロナウイルスワクチンの普及による経済の正常化を先取りし、金融市場はグローバルにリスクオンの地合いとなっている。ただ、米国を中心とした足元のコロナ再拡大は深刻で、2021年1〜3月期までは米国経済が停滞する可能性は高い。米連邦準備制度理事会(FRB)が追加緩和に踏み切れば、一時的にドル安圧力が強まる公算だ。
ただ、パンデミックにより日米欧中銀が足並みをそろえて強力な金融緩和を推進するなか、金利差は極端に縮んでおり、為替相場はこれまでの「金利差連動」というセオリー通りではなくなっている。ドル・円も一方向には動きづらく、100円を大きく割り込む円高の可能性は低い。
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