起業 注目はバイオ、宇宙関連=日比谷尚武
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これまでの価値観が通用しなくなった2020年だが、スタートアップ(起業)では勝ち負けが鮮明に出る年となった。
苦境にあるのは、19年まで上り調子だったインバウンド(訪日客)周辺事業だが、加えて少し前にはやったRPA(業務自動化)やAI(人工知能)、そして企業が消費者に直接リーチするD2C(直販モデル)の領域で淘汰(とうた)が始まっている。特にAIの領域では、新技術の導入に慎重な日本企業の姿勢とも相まって、技術力がありながら事業としての伸び悩みが露呈、資金繰りに行き詰まって事実上の解散となった企業も少なくない。
また、D2Cも参入のしやすさから競争が激化。製造ラインの確保や管理が追いつかず、ファッション系などを中心にふるい落としが行われている。
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週刊エコノミスト
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