＜２０２１マーケット　専門家が予想！　株価、為替、米金利＞

　2021年の米長期金利は、0.8〜1.5％で推移すると予想している。新型コロナウイルスの新規感染者の急増が米景気の不安材料だが、ワクチン供給と財政支援策に関する明るい報道が続いており、深刻な二番底は避けられるとの見方が優勢だ。景気の回復に伴い、年後半にかけて米長期金利も緩やかに上昇するだろう。

　市場は、コロナによる経済への影響が長期間残るとの見方から、以前と比べ中長期的に潜在成長率やインフレ率が低い状態が続くことを織り込んでいたが、この見方も徐々に修正されつつある。米長期金利は1％目前まで上昇しているが、米連邦準備制度理事会（FRB）高官から金利水準や上昇に対する懸念はみられず、人為的に抑えつけようとする様子はみられない。