クローズアップ5 米閣僚を読む 実務者そろえ危機に対応 少数派起用は党改革の布石=足立正彦
2021年1月20日に就任するバイデン次期大統領を支えるホワイトハウス高官、主要閣僚の布陣が明らかになった。バイデン氏の側近からの登用が目立ち、また、オバマ前政権で要職にあった実務家も多く、予見性と安定感がある点が特徴と言える。
バイデン氏が副大統領だった当時、副大統領首席補佐官としてバイデン氏に仕えた2人がホワイトハウス中枢で再びバイデン氏を支える。ロン・クレイン氏は政権の司令塔の次期大統領首席補佐官に、スティーブ・リチェッティ氏は次期大統領顧問に起用された。
バイデン陣営の選挙対策本部長としてバイデン氏の大統領当選に尽力したジェニファー・オマリーディロン氏は次期大統領次席補佐官に就任する。バイデン選対本部で全米共同議長に就任していたアフリカ系のセドリック・リッチモンド下院議員は大統領上級顧問兼ホワイトハウスディレクター(公的関与担当)として政権入り。また、次期大統領報道官にはジェン・サキ元国務省報道官を起用する。
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週刊エコノミスト
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