元気を取り戻す麻生氏 「大宏池会」も視野に
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菅義偉政権の雲行きが怪しくなる中で、麻生太郎副総理兼財務相=写真=が元気を取り戻している。9月の組閣では地元福岡で対立してきた武田良太総務相の入閣を許すなど、自民党の二階俊博幹事長と菅首相のタッグに煮え湯を飲まされた形の麻生氏だったが、新型コロナウイルス対策の第3次補正予算案を19兆円規模でまとめ上げ、重鎮としての存在感を示した。
菅首相は10月の所信表明演説で2050年までのカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現を掲げたまではよかったが、「桜を見る会」疑惑の再燃に加えて歴代農水相の汚職疑惑も発覚。「GoToトラベル」は一時停止に追い込まれ、12月の報道各社の世論調査では支持率が急落した。自民党内では菅政権が短命に終わるとの見方も浮上している。
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週刊エコノミスト
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