投資・運用3万円相場の投資術

水素 製造・貯蔵・運搬 岩谷産業が高値更新=編集部

水素ステーションも着々と増えている
水素ステーションも着々と増えている

 エネルギー専門商社・岩谷産業の株価が1月に入っても、上場来高値を更新し続けている。2021年3月期連結最終(当期)利益予想が、前年比17%減の173億円にとどまる見込みであるにもかかわらずだ。

 大幅な株価上昇を演出したのは、同社が代表的な水素関連銘柄であることが主因だろう。同社は、水素の製造・輸送・貯蔵を手掛け、圧縮水素と液化水素のシェアは国内トップだ。主に化学品製造時の副産物や化石燃料を原料として水素を製造。全国に3カ所の液化水素製造プラント、11カ所の圧縮水素製造プラント、38カ所の水素ステーションを有する。水素ステーションは15カ所を建設・計画中で、水素社会実現のネックであるインフラ整備が急速に進んでいる。

 政府はグリーン社会実現の一手段として、水素の活用を掲げる。既にトヨタ自動車やホンダが商用化している燃料電池自動車(FCV)のほか、発電、製鉄など大規模な産業への応用も可能だ。

残り858文字(全文1257文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事