経済・企業ガソリン車 ゼロ時代

世界市場2 米国 バイデンで加速するEVシフト 860万人雇用維持に業界必死=土方細秩子

 ゼネラル・モーターズ(GM)は1月8日、「エブリバディ・イン」という電気自動車(EV)普及のための新しいキャンペーンを始めるとともに、57年ぶりに同社のロゴの変更を発表した。新しいロゴはEVや自動運転の普及など、環境に優しい企業のイメージを推進するためのものだという。

 GMは2020年11月、25年までに30車種をEV化すると発表。GMの本拠地ミシガン州デトロイト市近郊にEVに特化した組み立て工場を建設し、EV開発に270億ドル(約2兆8000億円)を投資、また航続距離を450マイル(約720キロ)に伸ばせるバッテリー開発など次々に新機軸を打ち出している。フォード・モーターも乗用車部門は、人気のガソリン車2モデルを除き、ほとんどのモデルのEV化を発表。人気のマスタングのEV版を1月から発売するなど積極的だ。

 米国ではオバマ政権時代に「EV500万台普及」を目標に掲げていた。トランプ政権時代にやや逆戻りはしたものの、バイデン政権はオバマ政権時代を継承し環境政策を強く推進していく構えだ。バイデン大統領は選挙中の公約として「2兆ドル(約206兆円)をEV普及を含めた環境政策に投じる」としており、今後のEV政策は急激に進むことが予想される。

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週刊エコノミスト

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