“パ・リーグ”に異例出向 稲垣弘則弁護士 「スポーツは『権利』ビジネス」 事業開発や営業に飛び込む
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稲垣弘則弁護士(西村あさひ法律事務所)
放映権やスポンサーシップ、チームと選手の契約交渉といった「権利」を扱うスポーツビジネスに人生を懸ける弁護士を取材した。
(伊藤歩・ジャーナリスト)
大事務所の弁護士の出向先といえば、普通は中央官庁や大企業の法務部だが、西村あさひ法律事務所の稲垣弘則弁護士が出向先に選んだのは、パシフィックリーグマーケティング(PLM)だった。プロ野球のパ・リーグ6球団が共同出資して設立したマーケティング会社である。
しかも、出向先での業務は法務ではなく、新規事業の開拓・営業。既存の放映権ビジネスとリーグスポンサー営業以外で収益源を開拓し、パ6球団に還元する仕事だ。弁護士でありながら営業に飛び込んだのは「日本のスポーツビジネスに貢献するには、現場で体験する必要があったから」。約2年の実務経験を積んで昨年10月に西村あさひに復帰し、スポーツビジネスに関わる企業の支援や、プロスポーツ選手とチームとの契約交渉業務の…
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週刊エコノミスト
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