外出抑制で「癒やし」求め 関連用品、保険などにも波及=阪根美果
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ペット市場が今、急速に拡大している。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅の機会が多くなり、ペットに癒やしや安らぎを求めようと、新たに飼育を始める人が増えている。ペットを飼育している人も、ペットと過ごす時間が長くなり、より高付加価値なペット用品を買い求める傾向も強まる。その半面、ペット飼育の負担に耐えられず、飼育を放棄するといった問題も出てきている。
国内のペット市場の明らかな変化は、新規の飼育者が顕著に増加していることだ。ペットフード協会が昨年12月に発表した「全国犬猫飼育実態調査」の推計によれば、1年以内に新規に犬を飼い始めた世帯は2020年、39万5000世帯と前年比12%増。新規世帯による犬の飼育頭数は14%増の46万2000頭となり、過去5年間で最も多くなった(図1)。
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週刊エコノミスト
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