経済・企業活況!ペット市場

外出抑制で「癒やし」求め 関連用品、保険などにも波及=阪根美果

 ペット市場が今、急速に拡大している。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅の機会が多くなり、ペットに癒やしや安らぎを求めようと、新たに飼育を始める人が増えている。ペットを飼育している人も、ペットと過ごす時間が長くなり、より高付加価値なペット用品を買い求める傾向も強まる。その半面、ペット飼育の負担に耐えられず、飼育を放棄するといった問題も出てきている。

 国内のペット市場の明らかな変化は、新規の飼育者が顕著に増加していることだ。ペットフード協会が昨年12月に発表した「全国犬猫飼育実態調査」の推計によれば、1年以内に新規に犬を飼い始めた世帯は2020年、39万5000世帯と前年比12%増。新規世帯による犬の飼育頭数は14%増の46万2000頭となり、過去5年間で最も多くなった(図1)。

残り5131文字(全文5475文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事