ITバブル再来 年末3万5000円の「新技術バブル」 米長期金利上昇は業績相場のサイン=平川昇二
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積極的な財政政策と量的金融緩和を受けて、日米の株価は1年で約8割の上昇を遂げた。昨年始まった新型コロナウイルス感染対策を好感した格好だ。
しかし、膨大な財政政策に伴い債券需給の悪化や、景気好転、商品市況の上昇と企業のサプライチェーン(供給網)崩壊によるインフレ懸念を背景に、米国の長期金利が想定以上に上昇し、年初から株価の上値を抑える要因となっている。
また、株式市場における物色も昨年までの「巣ごもり」、テレワーク(在宅勤務)関連の成長株(グロース株)中心から、素材、金融などといった景気好転、インフレ懸念や長期金利上昇の投資環境で、メリットを享受する割安株(バリュー株)中心へと、大きく変化している。
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週刊エコノミスト
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