今週のポイント 中国GDP発表(4月16日) 1~3月期は反動増で18%前後か=三尾幸吉郎
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中国国家統計局は4月16日、2021年1〜3月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回発表の20年10〜12月期成長率は前年同期比6.5%増と7〜9月期の同4.9%増を上回り3四半期連続で成長が加速することとなった。今回は2桁成長が確実視される。
既に発表された景気指標を確認すると、成長率と連動性が強い鉱工業生産は1〜2月期に前年同期比35.1%増と、前年同期にコロナ禍で落ち込んだ反動で極めて高い伸びを示した。実質成長率に直せば2割を超えることになる。
しかし、3月はその反動要因が減る。コロナ感染の推移を見ると、昨年は2月13日の5090人をピークに減り始め、3月には1日平均55人まで減少していた。それに伴って、生産活動も正常化に向かったため、昨年3月の鉱工業生産は前月比36.6%増(季節調整後)と急回復することとなった。したがって、1〜3月期成長率は前年同期比18%前後との見方が支配的だ。
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週刊エコノミスト
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