新エネ4 風力市場 保険、海中作業、天候予測も 関連技術とサービスが拡大=宗敦司
有料記事
洋上風力発電の事業者が具体的に決まり、プロジェクトが実際に動き出す今年、東京ビッグサイトで3月に行われた風力発電展は、産業の裾野の広がりを感じさせた。
今回出展した損害保険ジャパンは、昨年、洋上風力発電事業者向けに建設から事業運営までのリスク評価と、リスクを包括的に補償する保険をセットで提供する「ONE SOMPO WIND(ワン ソンポ ウインド)サービス」の販売を開始している。洋上風力の場合、瞬間的に想定を超える風が発電設備を襲い、倒壊する可能性もある。損保ジャパンのサービスは、日本の洋上風力固有のリスクを評価するため、東京大学との共同研究により、リスク評価モデルを開発。このモデルにより、評価の難しかった日本の洋上風力発電固有のリスク評価が可能となったという。
今回、展示はなかったが他にも東京海上日動火災保険が洋上風力発電向けの保険商品を販売しており、既に洋上風力のリスクは保険でカバーできるという。
残り886文字(全文1294文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める