東京市場 ストラテジストが読む 米国向けに強い景気敏感株が注目=三宅一弘
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2021年度上半期は米国を筆頭に世界経済が尻上がりに良くなりそうだ。特に米国では、新型コロナウイルスのワクチン普及に加え、大規模な財政出動と金融緩和の継続、実質長期金利のマイナス推移が継続しそうで、景気が大幅に上振れするだろう。主要国企業の1~3月期業績発表では回復傾向が鮮明化し、収益見通しは上方修正に弾みがつきそうだ。
主要国では米国が要注目だ。1月20日に発足したバイデン政権は4月29日までの「就任100日」のスタートダッシュが際立つ。内政面では新型コロナワクチンの2億回接種と7月4日の独立記念日までに集団免疫獲得を目指す。3月11日には1・9兆ドルの大規模経済対策(米国救済計画)を成立させたが、加えて3月末に大型のインフラ投資計画を公表。8年間に総額2・3兆ドルのインフラ関連支出と、15年間の法人増税により…
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週刊エコノミスト
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