東京市場 ストラテジストが読む ワクチン接種停滞で株価伸び悩み=秋野充成
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米国の景況感は順調に回復している。企業景況感を示すISM製造業指数は3月に64・7と1983年12月以来という高水準に加え、非製造業指数も63・7と統計開始以来の最高値となった。ワクチン接種も順調で、新規感染者数もピーク時と比べて大きく減少している。
ニューヨーク市場のダウ平均は最高値である3万3500ドル水準を維持し、米連邦準備制度理事会の金融緩和長期化観測が根強く、米国債10年物利回りが短期的に天井を打ったことから、グロース(成長)株の調整も和らぎ、ナスダック総合指数も再び高値圏で推移している。
しかし、日本株は好調とは言えない。期初の利益確定売りといったポジション調整が進んでいるとはいえ、東証株価指数(TOPIX)を米主要大型株で構成するS&P500で除した日米相対株価は3月中旬以降、下落に転じた。
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週刊エコノミスト
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