経済・企業日本経済 大復活

日本経済 コロナ前回復は今年10~12月 米国けん引で当面は高成長=河野龍太郎

週末の東京・世田谷区の人通り。遠出より近場が人気 (Bloomberg)
週末の東京・世田谷区の人通り。遠出より近場が人気 (Bloomberg)

 欧米の厳格なロックダウン(都市封鎖)に比べ、日本の緊急事態宣言はかなり緩い経済規制だった。それにもかかわらず、2020年4~6月期の日本の実質国内総生産(GDP)は、年率でおおよそマイナス30%と、欧米と同様、大きく落ち込んだ。また、欧米に比べ、人口当たりの死亡者数や感染者数など健康被害は小さかったが、7~9月期の経済の戻りは前期比年率20%と、欧米とさほど変わらなかった。

 こうした昨年度前半の姿をみて、エコノミストの間ではコロナ危機前の水準に日本経済が戻るのは、欧米の21年中に比べて相当に遅れ、23年以降になるという見方が多数だった。

残り2395文字(全文2667文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事