経済・企業日本経済 大復活

自動車 半導体不足の影響は限定的 最高益更新企業続出も=遠藤功治

日本車は中国での販売が好調(広州モーターショー) (Bloomberg)
日本車は中国での販売が好調(広州モーターショー) (Bloomberg)

 自動車業界では、昨年末から懸念されていた半導体不足による減産問題に加え、今年に入ってからは米テキサス州の大寒波・停電、人員・コンテナ不足による港湾物流の混乱、福島沖地震による日立アステモの出荷停止、そしてルネサスエレクトロニクス那珂工場(茨城県)の火災と、サプライチェーンの問題が相次いだ。巣ごもり需要によるゲーム・通信機器等の販売好調や、皮肉にも世界的な新車販売の急回復が、この問題に拍車を掛けている。

 半導体不足を理由とした減産台数はSBI推計で、4月中旬までに全世界で約250万台、うち欧州が最も影響が大きく120万台、北米が80万台、日本を含むアジアが50万台程度で、この台数はルネサス那珂工場の復旧次第で更に拡大する可能性がある。

残り1963文字(全文2284文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事