新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 歴史に学ぶ

パンデミック後は長期大幅高 構造変化を織り込む大相場に=木野内栄治

1920年代に着工したクライスラービル(右奥の尖塔型ビル)は自動車産業の、電波塔としての役割を担ったエンパイアステートビル(正面左)は放送事業勃興の証し (Bloomberg)
1920年代に着工したクライスラービル(右奥の尖塔型ビル)は自動車産業の、電波塔としての役割を担ったエンパイアステートビル(正面左)は放送事業勃興の証し (Bloomberg)

 今の世界各国に共通して最も大きな影響があるのは、新型コロナウイルスのパンデミック(感染爆発)だ。過去のパンデミック後をみると、実は大きな株高になっている歴史が確認できる。

 図1は、約100年前にスペイン風邪がまん延したデトロイトがある米国株や、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)がはやった中国株だ。いずれもそれまで長らくボックス相場であった株価が、パンデミックを境に大きく上放れた。

 これ以外にも、新型インフルエンザの致死率が高く恐怖が襲った09年以降のメキシコ株は、リーマン・ショック前の高値をいち早く回復した。香港風邪が流行した1968年以降の香港株は大きく上昇した。以上、パンデミック後は長期大幅株高の歴史が確認できる。

残り3287文字(全文3606文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事