EVバスの基礎知識Q&A=永井隆
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排ガスが出ないEVバスはディーゼルエンジンバスに比べ、何が優れているのか?基本を学ぶ。
Q ディーゼルエンジンバスとEV(電気自動車)バスの違いは?
A EVバスは、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)はもちろん、排ガスを走行中には一切出さない。乗車しても、外を歩いている人にも、健康被害はない。乗車してもにおいはないし、排煙が出ることもない。一方、ディーゼルエンジンは、CO2に加えNOX(窒素酸化物)が発生する。内燃機関の場合、化石燃料を燃焼させて大きなエネルギーを得るが、8割以上を熱として捨てている。
EVのエネルギー源であるリチウムイオン電池は体積当たり、重量当たりのエネルギー密度は小さいが、モーターの駆動に8割以上が使われる。つまりエネルギー効率が高いのが特徴。EVバスが静かなのは無駄にするエネルギーが少ないことを意味している。ディーゼルエンジンのように機構が複雑ではないため、EVバスは振動が少ない。モーターは発進時のトルクが大きく、加速に優れているのも特徴だ。
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週刊エコノミスト
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