日本メーカーは? EVシフトが遅れるワケ 内燃機関バス衰退に直結=永井隆
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日本国内で保有されているバスは、国土交通省によれば2018年度で23万4000台ある。このうち、会社や学校などで使う自家用が11万7000台、路線バス(乗り合いバス)などの営業用が11万6000万台と、ほぼ半分ずつを占めている。
営業用のうち、路線バスは18年度で約6万台。観光バスなどの貸し切りバスは同5万台強。バスが「日本人の足」だった1965年度と比較すると、車両数は4.0%減とそれほど変わってはいない。しかし、輸送した人員数(利用者数)で見ると、65年度の約99億人に対して17年度は約43億人で、この半世紀で56%も減った。
3大都市圏(東京・埼玉・神奈川・千葉、愛知、京都・大阪・兵庫)に限ると、65年度の約41億人に対し18年度は約29億人、29%減にとどまる。一方、3大都市圏以外は58億人から14億人へと76%も減少した。また、路線バスの18年度の走行距離は合計約31億キロと、65年度に比べて19%増加している。
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週刊エコノミスト
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