経済・企業狙える不動産

売買の深層を語る 野﨑浩之・藤田観光取締役企画本部管掌 太閤園売却は「先祖に申し訳ない」

居住期限を設けないシニア向け高級邸宅として椿山荘の一部活用を検討している
居住期限を設けないシニア向け高級邸宅として椿山荘の一部活用を検討している

「虎の子」の資産を売る側とリスクをとって買う側の双方に狙いを聞いた。

(聞き手=中園敦二・編集部)

 新型コロナウイルス禍で宿泊客などが激減し、結婚式場や宴会場としていた「太閤園(たいこうえん)」を3月に売却した。6月末まで営業する。

 太閤園は明治期の大阪財界の重鎮で藤田財閥創始者である藤田伝三郎が1910年ごろに子息のために築造。59年から「太閤園」として、豪華邸宅と庭園は迎賓の場となった。太閤園と椿山荘(ちんざんそう)、箱根小涌園の三つが創業の志ということで、この資産だけは守ろうとギリギリまで検討した。いまだに、これしか手がなかったのか…

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