週刊エコノミスト Online編集後記

村田晋一郎/藤枝克治

編集部から

 7年ぶりの日本人ドライバー参戦や、エンジンサプライヤーのホンダが今季限りで撤退と言われていることもあり、今年は例年になくF1を関心を持って見るようにしている。

 F1は自動車レースの最高峰と称されるだけあってトップの競争が激しいが、資金力・技術力のある数チームが選手権を争う構図が続き、スポーツとしての在り方を疑問に思うことがある。しかし、ブランド向上という観点では日本企業が参戦し続ける意義はあると思っている。日本では想像できないほど、海外、特に欧州でのモータースポーツの価値は高い。二十数年前に欧州を旅行した時、マツダ車の人気が高いと感じたが、それは当時ル・マン24時間耐久レースで活躍していたからだった。

 レス参戦は自動車メーカーにとって将来の投資になると思うが、もはやそこに経営資源を割けない日本企業の状況はやはり寂しい。

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