新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 編集後記

加藤結花/浜條元保

編集部から

 6月1日号で掲載した福島第1原子力発電所事故10年の特集を担当した。現地ルポを書いた横浜国立大学准教授の高橋弘司さんは2014年から毎年、学生らを連れて被災地の取材を続けてきた。昨年は新型コロナウイルスの影響で取材合宿は中止となったが、この10年を振り返ってもらうため今年3月、これまで取材してきた被災地の住民らを一人訪ね、執筆したのがその内容だ。

 悩んだのが特集タイトルだ。いまだ厳しい現実を反映したものがいいか。未来の希望を感じられるものがいいか。悩んだ末、住民らが受けた理不尽や葛藤の10年を表そうと「翻弄された福島」というタイトルを提案したところ、高橋さんからは「翻弄されている現実は今も変わらないので、過去形じゃないほうがいい」という意見をもらった。もっともだと思い、「翻弄される福島」に改題した。厳しい現実は続いている。

残り793文字(全文1165文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事