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経済・企業 世界経済急回復のワナ

核兵器直前段階に進んだイランの核濃縮で原油価格はさらに上昇=小山堅

イラン産原油の供給が滞るおそれも(ペルシャ湾スター製油所) (Bloomberg)
イラン産原油の供給が滞るおそれも(ペルシャ湾スター製油所) (Bloomberg)

リスク9 原油急騰 米シェールの増産進まず イラン緊迫化で80ドルも=小山堅

 昨春、コロナ過で大暴落したWTI原油価格が1バレル=60ドル台に戻った。北海ブレント原油も同70ドル台一歩手前である。

 この背景には、第一に世界経済回復がある。国際通貨基金(IMF)は、2021年の世界経済6%成長を見込む。景気回復は石油需要を増加させ、原油価格の押し上げを支えてきた。新型コロナウイルスのワクチン接種が加速すれば、世界経済回復が後押しされる期待もある。

 また、経済回復のための大規模な財政出動と金融緩和で、リスク性資産市場にマネーが流入し、株価上昇とともに原油先物市場でも原油価格上昇の一因となった。

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