米インフレ過熱で金利上昇と株価急落へ 難しいFRBの舵取り=加藤出
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リスク1 インフレ過熱 米金融引き締め前倒しで長期金利急騰、株価急落も=加藤出
「CPIショック」──。5月12日発表の米国の4月のコアCPI(食料とエネルギーを除いた消費者物価指数)前年比は、市場予想を大きく上回るプラス3%となり、世界的に株価が急落する事態となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、「インフレ率が2%をしばらく上回るまで利上げは行わない」と市場に約束している。3月時点の米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者予想中央値は、ゼロ金利解除を2024年以降と見なしていた。FRB幹部は以前から、今年春にインフレ率はいったん急上昇するものの、それは前年同月の水準が低かったことに伴う“ベース効果”など一時的要因によるものであり、金融政策に影響は及ぼさないと繰り返し説明してきた。
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週刊エコノミスト
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