副反応で世界的なコロナワクチン普及に懸念=前田雄樹
有料記事
リスク3 遅れるワクチン アストラゼネカ、J&J製 副反応で使用制限の動き=前田雄樹
拡大はこちら
新型コロナウイルスのワクチン接種が進む国では感染者が激減しているが、世界的なワクチン普及には懸念もある。懸念材料と思われるのが、英アストラゼネカ製と米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製のワクチンの問題だ。極めてまれではあるが接種後に重篤な血栓を発症したケースが報告され、欧州を中心に使用に制限を設ける動きが出た。
欧州の医薬品規制当局は4月、接種後の血栓と両社のワクチンが関連している可能性があるとの見解を発表。米国の当局も同月、J&J製ワクチンの接種中断を勧告した。両当局とも「ワクチンの恩恵はリスクを上回る」とし、米国では勧告から10日後に使用が再開。欧州では血栓の報告が少ない高齢者に限って接種を続けている国が多いが、デンマークなど一部の国は使用を取りやめている。
残り907文字(全文1295文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める