東京市場 米景気の恩恵を受ける信越化学、ヤマハ発=藤戸則弘
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ストラテジストが読む 信越化、ヤマハ発に米景気の恩恵=藤戸則弘
米国の景況感が突出して良好である。IHSマークイットの5月PMI(購買担当者景気指数・総合)で、米国は68・1と過去最高を記録した。ユーロ圏の56・9、日本の48・1と比較しても、その優位性は歴然としている。特に米国のサービス業は70・1の高水準で、緊急事態宣言の延長・地域的拡大で低迷続く日本の45・7とは、逆相関の動きさえ見せている。この景況感格差が、そのまま日米の株価パフォーマンス格差につながっている。
こうした状況を考えると、日本株でも、素直に米国の景気回復で恩恵を受ける銘柄に投資するという戦術が浮かび上がってくる。まずは信越化学工業だ。半導体の需要増は継続しており、材料のシリコンウエハーは好調だ。それに加えて、堅調な米住宅で塩化ビニール需要も拡大しており、米国に世界最大級の塩ビ子会社「シンテック」を持つ同社には追い風が吹いている。
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週刊エコノミスト
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