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教養・歴史 鎌田浩毅の役に立つ地学

実は太陽との距離も地球の「温暖化」に影響する=鎌田浩毅

「脱炭素」を考える/3 太陽との距離も気温に影響/55

 地球は「水の惑星」だが、地球環境はその水が氷や水蒸気に変化することで維持されてきた。地球の歴史を概観すると、陸上に氷河があった「氷河時代」とまったく存在しなかった「無氷河時代」に大きく分けられる。

 こうした氷河時代の中でも氷河が占める面積が拡大した時期は、「氷期」と呼ばれる。また、氷期と氷期の間には「間氷期」と呼ばれる、氷河が縮小した温暖な時期がある。

 氷期と間氷期はある期間をおいて繰り返され、今から259万年前に始まる「第四紀」の氷河時代には、「ギュンツ」「ミンデル」「リス」「ウルム」と呼ばれる四つの氷期があった。こうした気候変動には周期性が認められ、地学的に極めて重要な意味を持つ。具体的には「2万6000年」「4万1000年」「10万年」という三つの周期である。

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